めまいについて

耳の病気で起こる「めまい」

「めまい」を起こす病気はたくさんあり、原因も脳梗塞から内耳の病気までさまざまなので、どういう状態で、どんなめまいが起こったのかを注意深く確認し、正確な原因を解明し適切な治療を実施するよう努めています。

「めまい」は一般の内科医が診ることが多いのですが、その原因を調べるには耳鼻咽喉科、神経内科、脳神経外科が担当します。ところが、「めまい」は患者さんの数が多い割りには、これらの科の医師でも「めまい」を専門にしている医師はあまり多くありません。

私は、日本めまい平衡医学会が認定している専門会員であり、名古屋市立大学病院に勤務しているときには、長くめまい専門外来を担当して来ましたし、名古屋第二赤十字病院でも「めまい」の患者さんを数多く診てきました。
この間、大多数の患者さんはいろいろな科を受診して、結局どこも悪くないと言われ、しかし「めまい」は治らずに行き場を失っている現状を見てきました。

「めまい」は原因がいろいろあり、正確な診断には幅広い専門的な知識と経験が必要です。
今後の診療に今までの経験を生かしていきたいと思っています。


メニエール病について

メニエール病は、ストレスや休養不足などが原因で起こる現代病のひとつと言われています。

症状には「めまい」、難聴、耳鳴りなどがありますが、問題はこのめまいが繰り返し起こることにあり、一度起こると半日ぐらいは続くため、発作の回数が多い場合は社会生活に支障が出てきます。
多くの場合、患者さんの仕事や家庭などの生活の中に原因となるストレス因子が隠されているので、薬で治療しただけではなかなかよくなりません。時にはライフスタイルを変えたり、生活を取り巻く環境が変わらなければ、治らないこともあります。

当科では、まず原因をきちんと確認したうえで、病気を改善するための日常生活へのアドバイスにも力を注いでいます。
生活を工夫することで多くの患者さんがめまいから解放されます。


良性発作性頭位めまい症について

めまいを起こす内耳の病気の代表的なもので、寝る、起きる、寝返りをうつなど、頭を動かす度にめまいが誘発されます。
めまいの持続時間が30秒程度と短いのが特徴です。

またじっとしていればめまいは起こりません。
この病気は、内耳にある頭の位置を感じる耳石器という感覚器官の中にある耳石の一部が、何らかの原因で剥離し三半規管の内部に迷入することによって起こるといわれています。

治療法のひとつに、浮遊耳石置換法というものがあり、簡単に言うと一定の手順で頭の位置を急激に変化させ、耳石を三半規管から追い出す方法です。
この治療を一回行うだけで、約70%の方のめまいが止まるといわれています。自然治癒することも多い病気なので、時間をかけて薬で経過をみることもあります。

院長 羽柴 基之(耳鼻咽喉科担当)